一般社団法人 神戸市医師会

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医療メディエーション

医療トラブルを平和的に解決しよう!

〜医療メディエーションとは〜

1.なぜ食い違いが起こるのか

医療トラブルが起きて患者が病院を訪れた場合、たいてい医療者側はさまざまな説明をして患者に納得してもらおうとしますが、多くの場合患者側は納得しません。患者側は「騙されない、言いくるめられない」という姿勢で臨む一方、医師は専門家としてのプライドがあるし、事務担当者は病院を守ろうとする。説明すればするほど患者側の怒りが増強することになります。それぞれは真っ当な主張をしているのに、なぜ話が嚙み合わないのか、それは両者の認知フレーム(物事の見え方)が異なるからです。このような、食い違いを生じた状態を広い意味で紛争と言います。

2.裁判、あるいは裁判外紛争解決手続き

医療における紛争を解決する方法として一つは法廷で行われる裁判あるいは調停(図①)、もう一つは裁判外紛争解決手続(ADR, Alternative Dispute Resolution)(図②)といわれるものがありあます。弁護士が仲介者となる医療ADRは両者の言い分を聴き、客観的に、あるいは法律に照らし合わせて結論を出します。これは法廷で行うものではありませんが裁判と同じ構造です。ちなみに、弁護士以外は法律による仲裁はできません。裁判にしても弁護士が行う医療ADRにしても、紛争当事者間の妥協点を見つけて仲介者が結論を出すので、紛争当事者間の話し合いや相互理解が進まず、その結論に十分納得できない場合も多いのです。

①裁判あるいは調停
②裁判外紛争解決手段

3.医療メディエーションによる解決

一方、仲介者が当事者双方を理解し支援しながら、両者の間の話し合いを進める、これが医療メディエーションです(図③)。この場合、結論や解決案を出すのは仲介者ではなく、あくまでも当事者間の話し合いによります。仲介者となる医療メディエーターは、たとえ病院の職員であっても中立的な立場で臨みますが、職員だからこそ「真の」事実調査と情報開示が可能であるという長所があります。

③医療メディエーション

4.病院の診療報酬上のメリット

平成24年から「患者サポート体制充実加算(入院初日に70点が加算)」が設けられています。そのための要件としては、「資格を有した医療対話推進者(医療メディエーター」の配置です。

5.医療メディエーター研修会

神戸市医師会ではこの医療メディエーターの資格を取得できる研修会を行っています。現在は2年に1回ぐらいですが、開催予定が決まりましたらお知らせします。

※医療メディエーターの研修は日本医療メディエーター協会で行っています。

日本医療メディエーター協会サイト