胃癌について
かつて日本では胃癌による死亡率は世界一でした。
ちなみにドイツでは日本の半分、米国白人では1/7から1/8という低率です。
しかし、胃癌は近年なって減少し、代わって肺癌、大腸癌が増加しつつあります。
減少の原因としては食事の西欧化(食塩摂取量の減少、こげた物を食べない、熱いお茶漬けを食べ
なくなったなど)と共に、集団検診システムが導入されたこと、診断技術の画期的な進歩により、早期
発見が可能になったことなどが考えられます。
しかしもっと治癒率を上げるため私達は日々努力しています。
すべての癌に云えることは早期発見、早期治療です。
患者さんにおかれましても、その点に留意され、少しでも胃の調子が悪ければ、漫然と胃薬を服用し
続けず必ず医師にご相談下さい。
又、年に一度は住民検診やドックで胃の検査を受ける様にしましょう。
胃癌は胃早期癌と胃進行癌とに分かれます。
・自覚症状 胃早期癌ではまず特徴的な症状はありません。
次いで、胃進行癌とまではいかなくとも胃痛、胃部重圧感、膨満感、胸やけ、吐き気、
嘔吐などの胃部不定愁訴に止まります。
・他覚症状 胃進行癌になりますと体重減少、貧血、皮膚のはりやつやが無くなり一見して病的な
状態となります。
胃疾患の検査法としてはご存知の様に胃透視撮影法と胃内視鏡検査とがあります。
特に胃内視鏡検査の近年における進歩にはすばらしいものがあり、検査だけではなく内視鏡に
よって手術さえも行える時代になりました。
内視鏡自体もますます細く高性能になり、昔云われていた様な苦痛も少なくなってきています。
胃透視撮影のフィルムです
バリウムを飲み色々体位を
変えて撮影します
胃内視鏡で撮影した写真です
この様にきれいに見えます
左:食道 中:胃上部
右:胃前庭部(胃下部)