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健康講話 / 健康相談

ここでは、区民の皆様の健康に関する情報を掲載しています。予防接種のお知らせや注意すべき感染症の情報や予防法など、一度ご覧になることをお勧めします。

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下記リンクをクリックすると、タイトルの内容をご覧になれます。

感染症対策「行政における」

中央区保健福祉部参事 伴 貞彦

  1. 予防接種ー乳幼児を感染症から守るため。
    • 三種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風)、ポリオ、風疹、麻疹、BCG、日本脳炎を区保険福祉部や予防接種実施医療機関で実施。
  2. 学齢期の予防接種(無料)ー学校を通じて広報。
    • 日本脳炎・二種混合(ジフテリア・破傷風)
  3. 高齢者のインフルエンザ予防接種。
    • 65歳以上の方に勧奨している。
      料金:1000円(一部公費負担あり)
      接種機関:予防接種実施医療機関。1回接種法。
      時期:平成15年10月15日から平成16年02月29日まで。
      発病のリスクおよび、死亡のリスクへの有効性が高率に認められる。
  4. 予防接種(任意・有料)
    • 破傷風・日本脳炎・インフルエンザ・風疹・おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)・麻疹。
  5. 結核検診(無料)ー地域巡回の検診。
    • 現在でも最大の感染症ー神戸市ではH14:約562名(国内ワースト3)新規発症している。
      高齢者・糖尿病など基礎疾患のある人は、特に注意必要。
  6. 結核の医療費公費負担ー結核予防法による。
  7. 感染症調査ー蔓延防止のため。
    • 結核・SARS等が発生した場合、本人・家族および接触者などの聞き取り調査・入院治療や健康調査を行っている。
  8. 感染症・性感染症の検査。
    • HIV抗体(匿名可)・梅毒・B及びC型肝炎・風疹抗体検査など。

以上区役所保険福祉部および保健所で行っている。

神戸市保健所  :261-8100
中央区保健福祉部:232-4411

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「SARSとインフルエンザについて」

神戸市立中央市民病院感染症科 春田恒和

  1. SARS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)とは
    • 21世紀最初の新興感染症。
      2002年11月中国広東省で出現、2003年2月から香港、ハノイ、シンガポール、トロントに拡大した。
      動物由来と考えられるが明確になっていない。
      新興感染症:1970年代以降新たに発見された感染症
  2. SARSの診断基準
    • 38℃以上の発熱と咳、呼吸困難があり、発病前10日以内にWHOが指定した流行地域に滞在していた人(疑い例)。
      胸部レントゲンで肺炎があれば可能性例。
  3. SARSの原因微生物
    • 新型コロナウイルス(SARSーCoV)。。
  4. 検査法
    • ウイルス分離、抗原診断(PCR)、抗体検査。
      いづれも現在のところ発病初期の診断には不十分。
  5. 感染経路
    • 飛沫感染、接触感染が大部分。空気感染や環境からの感染も否定できない。
      発症10日前後が感染力が強い。
      医療従事者が感染を受けやすい。
      スーパースプレッダーの存在が問題。
  6. SARSの臨床的特長
    • ・潜伏期:2~7日。最長10日。
      ・高熱(38度以上)、乾性咳嗽で始まり、悪寒・戦慄、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛などインフルエンザ様症状を呈する。後に下痢を伴うことがある。
      ・10~20%が1週間後から呼吸不全となり、人工呼吸器の装着が必要となる。
      ・致死率10~15%、重症化しなければ1~2週間で回復。
  7. 治療
    • 現在のところ根本的治療法はない。対症療法のみ。
      抗ウイルス剤、ワクチンを開発中。
  8. 消毒薬
    • 次亜塩素酸ナトリウム(ミルトン、ブリーチなど)、消毒用エタノール、ポピドンヨード(イソジンなど)が有効
  9. 一般的な感染予防法
    • ・手洗いとうがい
      ・マスクは通常不要、流行が確認されれば人ごみの中でマスク着用
      ・規則正しい生活
  10. 今冬への対策
    • 再びSARS流行の可能性あり。
      インフルエンザも冬に流行する。初期の症状が似ているので区別がつきにくい。インフルエンザへの対応を怠らないようにする。
      ・インフルエンザワクチンの接種
      ・迅速診断キットでインフルエンザの早期診断
      ・抗インフルエンザ薬の服用

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「上気道感染症」

前田呼吸器科クリニック 前田 均

  1. 概念
    • 人は生きていくためにエネルギーが必要です。その産生には大気中の酸素を体内に取り込まねばなりません。この目的のため、人の呼吸器は1日約1万リッターの空気を取り入れています。
      しかし、この空気はまったくの無害ではなく、多くの異物や微生物を含んでいるので、上気道炎は最も感染を起こしやすい臓器なわけです。
  2. 上気道感染症に含まれる代表的疾患
    • 急性上気道感染症:急性上気道炎(いわゆる”かぜ症候群”)、急性の副鼻腔炎
      慢性上気道感染症:慢性上気道炎、慢性副鼻腔炎
  3. “かぜ症候群”の原因
    • ほとんどがウイルスであり主に10種類前後が問題です。
      かぜ症候群で最も多い”鼻かぜ”はライノウイルスやコロナウイルスによって起こりますが、季節との関係は少ないといわれています。
      季節性のあるものとしては、インフルエンザウイルスが有名です。
  4. 感染と発病
    • 患者さんの咳やくしゃみによって空気中へ飛散したウイルスを含む飛沫が吸入されると感染します。しかし、ウイルスが増殖し、体内を駆け巡らない限り症状は出ません。
      感染しウイルスが増殖すると、上気道細胞が壊れ、粘膜としての防御能がなくなり、二次感染として細胞感染を起こすことがあります。
      特に高齢者では、上気道に細菌感染を起こすと、気道の繊毛運動の低下に加え、嚥下反射、咳反射の低下を伴うことが多く、下気道感染や肺炎を生じることが多くみられます。この時には、抗生物質が必要です。
  5. 症状
    • くしゃみ、鼻閉、鼻水、微熱、咽頭発赤、咽頭痛、咳などをみます。通常、一年に3~4回の“かぜ症候群”に罹患するといわれています。
      しかし、症状は一般的に1週間で自然に快復治癒します。発熱は一般的に38度までです。
  6. 治療方針
    • 治療法:インフルエンザ以外では確実に有効な抗ウイルス薬は存在しません。従って予防と対症療法が主体となります。
      自宅療養の注意点:十分な水分と栄養補給が基本です。
      ①臨床症状(発熱、咽頭痛)が3日以上持続
      ②激しい頭痛
      ③呼吸困難
      ④胸痛
      ⑤膿性分泌物(鼻汁、痰)
      ⑥扁桃腫張
      などが出現した場合には速やかに医師を受診する必要があります。
      予防法:うがい、手洗いが大事となります。
  7. 最近のトピックス!!
    • 上気道感染症に、抗生物質が必要かどうか?
      ①ウイルスに抗生物質が効かない
      ②耐生菌が増えてきている
      こともあり抗生物質の使用は、最低限必要な患者さんのみにしたほうが良いと言われています。

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「歯性感染症」

西脇市立西脇病院口腔外科 谷垣信吾

歯性感染症の原因は、歯牙齲蝕症(むしば)および歯周疾患(しそうのうろう)で、これらの慢性感染症から亜急性に症状が強くなる感染症とされています。

歯性感染症は、歯の周囲、顎骨(あご)、顎顔面部にみられ、他の組織に見られない形態的特徴と機能的特徴のある部位に発症します。
口腔内は、多数の口腔内常在菌が存在する細菌学的に特有な環境下にあります。その発生頻度は他領域の感染症に比較して非常に高く、複雑な感染症です。

歯性感染症の起炎菌は好気性・嫌気性、グラム陽性・グラム陰性と多種で複数の細菌による感染症です。歯性感染症の起炎菌として多く見られるものには口腔連鎖球菌などの口腔常在菌をはじめ嫌気性菌の検出率がかなり高く、嫌気性菌の関与が明らかです。

歯性感染症が発病するには、慢性感染病巣が存在し、口腔内常在菌叢のバランスが破綻し、数種の常在菌による都合のよい組み合わせができ、これらが原因菌となり発症します。
体調の悪いときや、糖尿病、腎不全、肝不全などの病気により、からだの抵抗力が低下することも重要な要因と考えられています。

口腔には、食べること、味わうこと、会話、息をすることなど多くの機能がみられます。
歯性感染症はこれらの機能に障害をきたし、疼痛や開口障害などつらい症状が伴います。

病気の進行過程には、自覚症状なく慢性に経過する場合、重症感染症に移行することなく治癒する症例、驚異的に早い進行で重篤になる症例、また逆に劇的に治癒に向かう症例など様々で、個人差のある感染症です。

歯性感染症にならないためには、常日頃から行うオーラルケアと「かかりつけ歯科医」による歯牙齲蝕と歯周病に対する適切な処置が必要とされます。
また歯性感染症が発病したときには、早期に「かかりつけ歯科医」の診察を受け、軽症のうちに治癒することが大切と思われます。

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「消毒薬について」

兵庫県薬剤師会検査センター 杉浦庸子

我々のまわりには様々な微生物が存在しており、共存しています。

微生物というと、すぐに食中毒や感染症が思い浮かび悪者という印象を持ちがちですが、そのような微生物の数はほんの一部であり、地球上の有機物を分解してくれているのも微生物で、つまり地球の掃除屋さんでもあるわけです。

たとえば海上における重油流出の際その分解に活躍したり、分解速度は遅いがPCBやダイオキシンの分解菌も発見されていますし、身近なところでは我々の皮膚の表面に生息し外部の環境から我々を守ってくれているのもやはり微生物なのです。

よってただやみくもにすべての微生物を殺してしまうということは、我々自らの首をしめていることにもなるわけで、また微生物は環境に対する順応性が高く、消毒薬や抗生物質を使い続ければそれらに耐性を持つようになり、さらに強い薬剤を使用しなければならなくなります。

そうならないためには消毒薬について正しい知識を持ち、正しい使い方をして、ターゲットとなる微生物のみをできるだけ少量の薬剤で排除することが大切だと考えます。

新たな社会情勢の変遷、環境の変化、医学・医療の進歩発展等により、近年特に全世界的な観点からもいわゆる新興感染症(AIDS・腸管出血性大腸菌感染症・レジオネラ症・SARSなど)・再興感染症(結核・マラリア・劇症型A群連鎖球菌感染症など)の種類や頻度とも増加傾向にあります。

さらにMRSAに代表されるような種々の薬剤耐生菌も今後ますます増えていくでしょう。

マスコミ等におどらされることなく、専門家(医師、歯科医師・薬剤師など)の指示に従い、適切な薬剤を正しい方法でしようすることをおすすめします。

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